ポイント案内

ダイビングポイント案内

大瀬崎のダイビングエリアは7ヶ所のビーチポイントがあり、湾内(第一海域)・外海(第二海域)・先端(特定海域)に分けられます。

外海には5つの名前の付いたポイントがあり、岬の先端寄り(北側)から柵下・大川下・一本松・門下・タマザキ(旧ごみ捨て場)というポイント名が付いています。 ボートポイントもありますが、ビーチダイビングでダイナミックな地形や数多くのソフトコーラル、そして非常に多くの海洋生物が観察できるため、大瀬崎ではビーチポイントでのダイビングが主流となっています。

湾内では基本的に砂利浜からのエントリー・エキジットなので初心者でも楽に潜水することができますが、外海のエントリー口の足場は藻の生えやすいゴロタ石になっていますので、滑って転ばないように注意が必要です。潮が引いている時間帯や波がある場合には特に注意が必要ですので、無理のない安全なダイビングを計画して楽しんでください。

ダイビングサービスから外海などの離れたポイントへ移動する時、大瀬崎では器材を運ぶための台車(カート)を使います。ご利用のダイビングサービスによって台車の色が異なり、サンライズ大瀬のものは白いペイントがされています。ご利用後は所定の位置に戻していただきますようお願いいたします。

大瀬崎ではいつでもどこでも潜って良いというわけではなく、潜水エリアや潜水時間が決められています。
潜水時間はポイントによって異なり、また季節や年によっても変動があるのでご注意ください。
基本的に、先端は土・日・祝日、ナイトダイビングは水・土・日曜日の湾内のみ可能です。 年末年始など、特別な期間には平日でも先端やナイトダイビングの可能な日がありますので、ダイビングサービスやダイビングカレンダーでご確認ください。

湾内

湾内

湾内は伊豆で一番と言われるほど悪天候に強いポイントで、初心者から上級者まで楽しめるポイントです。
3方向を陸地で囲まれた穏やかな湾内にはガイドロープが張られ、講習や体験ダイビングのポイントしても適しています。
エントリー・エキジット場所の砂利浜は、砂だらけにならないという点から、夏の海水浴客にも人気があります。
潜水エリア内であれば、その広いポイントのどこからでもエントリー・エキジットができるので、渋滞のストレスがないというのも大きなメリットになります。
湾内の潜水エリアは、南側の茶色い浮き桟橋と北側のコンクリートの桟橋の間になりますが、桟橋には船舶の出入りがあり、安全上の面からその40m以内は潜水禁止となっていますのでご注意ください。

エントリーしてフラットな小石の水底を50mほど進むと「砂地止めの石垣」があり、その付近には多くの魚の群れが見られます。
石垣を超えるとその先にはすり鉢状の砂地の斜面が広がっており、水底の所々には人工の漁礁が沈められていて、そこにも様々な生物が住んでいます。
水深20mを越えると傾斜が緩くなり、岸の方向がわかりにくくなるので、ナビゲーションの技術をしっかりと身につけて潜ることが必須になります。

また湾内は経験の豊富なダイバーにとっても興味深い生物や生態行動が観察できるので人気があり、今までに数多くの深海性の生物や稀種と言われる興味深い生物がダイバーによって観察・撮影されています。

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柵下

柵下

柵下は水深が深めで、潮流が岬の先端沖方向に流れやすいため、中級者から上級者向けのポイントです。

沖にある水深25m付近からのショートドロップオフ(落差約3m)が特徴的で、ダイナミックな地形を楽しむことができます。このショートドロップオフのまわりでは、スジハナダイやサクラダイの群れを周年観察することができ、伊豆のガーデンイール(アキアナゴ)のコロニーも有名です。

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大川下

大川下

大川下は多少の南西風が吹いても、外海の中では一番波の穏やかなポイントです。 フラットな砂地が広がる遠浅な海中は、透明度の良い日に差し込む太陽の光が大変きれいで、癒し系のリラックスできるポイントと言えます。

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一本松

一本松

湾内側の歩道から外海に出て左へ進んだ最初のポイントが一本松で、入り口の一本の松が目印となっています。
水深20m付近から始まる転石帯にはオレンジ色や紫色の大きなウミウチワが見られ、それらのまわりではサクラダイやテンジクダイの仲間が群れていたり、大きなハタの仲間が見られます。

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門下

門下

ポイントの台車置き場のタマザキ側に門があったためこの名があります。 一本松と地形が似ていますが、さらに斜面が急で、砂地の奥行きも短いため水深20mの転石帯までの距離は近くなるポイントです。 水深20m付近からはウミトサカや大きなウミウチワをたくさん見ることができます。 秋から冬にかけては、多くの季節来遊魚や人気のカエルアンコウの仲間が現れます。

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タマザキ

タマザキ

外海で一番南側のポイントがタマザキで、1998年に「ごみ捨て場」という名前から改名されました。 サービスからの移動距離が遠く、タンクを背負ってゴロタ石を歩く距離が長いので、ダイバーからは敬遠されがちな穴場的なポイントです。 そのせいか、海中は荒らされていないため、ソフトコーラルやヤギ類が元気です。 そして刺胞動物や棘皮動物が多いため、それらに共生するエビやカニなどの節足動物を多く観察することができます。

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先端

先端

湾内から見える大瀬神社の鳥居を抜け、南側湾内寄りの歩道を進むと先端というポイントがあります。
ポイント付近では潜水区域を知らせる看板がありますので、潜水エリアを遵守してください。
なお、先端に入るには、入口で拝観料として一人100円を払う必要があります。
器材を運ぶ台車置き場は、潜水エリアの手前側及び奥の灯台側にあります。
エントリー口の足場は、外海より小さな10~15cm前後のゴロタ石で、藻がついている所は滑るので注意してください。

海中の地形は、水際から距離10~15mほどのところから突然落ち込んでいて急斜面になっています。その先はゴロタ石の斜面を縦に砂地が入り込むような地形になっています。
色鮮やかなソフトコーラルは灯台寄りに進むほど多く見ることができますが、たいてい潮の流れも速くなります。潮流が強い時には湾内寄りでの潜水をおすすめします。
先端は大変魚影が濃く、潜降した瞬間からソラスズメダイをはじめ、数え切れないほどのキンギョハナダイやベラの仲間の群れに囲まれます。 水深20m付近からはムチカラマツが群生しており、一年を通して多くのハナダイの仲間を観察することができます。

岬の先端はその地形から深場へ潜るには最適なポイントですが、窒素レベルやエアの残圧には十分な注意が必要です。

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